逃走後のモーセ
脱走して、ほとほと飼い主を泣かせて、それでも1日足らずで自分から帰ってきてくれたモーセであったが、
帰ってきてから2日ぐらいは「借りてきた猫」状態だった。
一日目はずっと寝たきり。どこか具合でも悪いのかと本気で獣医さんところへ行こうかと思案した。
しかし、ごはんもちゃんと食べてるようだし、見るところ体に傷はなく、骨折もしていないようだったのでそのまま放っておいた。
きっと猫なりに深く反省しているのだと思った。生まれて数週間め、目が開いてまもなく遊歩道にいたモーセを連れ帰り、保温と4時間おきの授乳で成長した。物心ついてから外に出たこともない。
いつもベランダから興味津々のまなざしで外界を眺めていた。外に出たら面白いかもと思っていたのかもしれない。
そして今回の逃走劇。
飼い主の目を盗んで外に出たのは良いけれど、帰り道が分からない、もしくはどこかの家に入り込んでそのまま出られなくなったのか、丸一日帰って来なかった。モーセにとったらお腹もすくし、心細さでいっぱいだったのかも。
明くる朝早く、家人が気がついたら、いつもの猫ごはん場でキャットフードをばりばり食べているモーセを発見。
隣家の一人暮らしの老婦人がおっしゃるには、老婦人のベランダの植木がぺちゃんこになっていたらしい。
どうやら、そこから我が家のベランダ伝いに帰ってきた様子。それまで何処に居たのだろう?
団地の上の階か、下の階か?よく我が家の場所がわかったもんだと家人が言う。
老猫、もんどのすけが最近四六時中ワーワー声を出しているので、もんどのすけの声を頼りに場所が特定できたのだろうと考える。
そうすると、もんどのすけのお陰も大きい。
2日経ってようやく元のモーセに戻りつつあった。いつものやんちゃ、くそくそ坊主でいてくれないとどうも調子が出ない。
帰ってきたらきたで心配の種が増える飼い主であった。
それで、今日のモーセ。
ようやく我が物顔が戻りましたっ!

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by domontelme | 2012-09-03 12:12