2012年8月30日(木)午前7時過ぎ

モーセがいなくなった。


朝、玄関を開けた拍子にさーっっと通路へ飛び出していった。
うちは市営住宅、7階建ての4階、西側に位置する。

今までにも何度も外に飛び出したがすぐに帰ってきた。
今朝もすぐに帰ってくるだろうと思っていた。飛び出した後をついて走れば良かったものを。
目にも止まらぬ速さと言うか・・・・追いかけられないスピードで出て行った。

鳴き声もしない。

逃走猫は半径50m以内にいると言う。どこかの家に入り込んでいるのかも知れない。出るに出られない状況なのか。

うちのトロも若い頃脱走した。丸2日間帰ってこなかった。諦めかけていたら、団地の同じ階の東側端っこの家の人がかくまってくれていたらしい。ごはんももらっていたと言うことだった。ベランダの物置の隅に丸まっていたと言う。帰ったときは半分白色の体がねずみ色に汚れていた。

死んだエステルも脱走した。この時も丸2日間帰ってこなかった。2日目の早朝猫の声を耳にして家の通路側から道路を覗き込んだら、どこかの猫と一緒にいた。
急いで飛び出して保護したのを思い出す。その後、エステルは妊娠して奇形児を生んだ。子供は数時間後に死亡した。

ヒューゴも小さい頃脱走した。7階の屋上に出る階段の隅にいた。そこに上がるには鍵が要る。当時の管理人が持っている。平謝りに頭を下げて鍵を開けてもらった。100回ぐらいイヤミを言われた。当時の管理人はどの人にも文句を言っても褒めることはしない人だった。

もんどのすけは二代目である。一代目はやはり脱走していなくなった。それから10数年経つ。

猫は嫌いだ。猫はもうこりこりだ。

ネコババ、ネコをかぶる、ネコの手も借りたい・・・・・・猫について良い格言はない。
猫は恩を仇で返す。
飼い主を飼い主と思っていない。薄情極まる生き物である。

モーセが帰らない。
ごはんも喉を通らない。顔もぐしゃぐしゃになっている。汗と涙で見る影もない。

団地の一軒一軒に頭を下げて訪ね回れば良いのかも知れない。人付き合いの苦手な私は何と言えば良いのか、人とのトラブルから逃げている。

猫を責める前に飼い主の資格が問われる。私は飼い主失格だ。

モーセ・・・・・・目の中に入れても痛くないと思っていたのに、目の中どころか家の中からもある日忽然と消えてしまった。

内田百間と言う人の小説にあった。「ノラや」と言うタイトルだった。
いなくなった猫を何日も何年も待ち続ける飼い主の物語だった。

あああああ・・・・・心が張り裂けそうだ。モーセ・・・・・・(°д°)

写真はつい最近のうちの猫ども。
その中でも一番の猫甘えたのモーセ、イサクあにぃに抱きついて爆睡中。

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by domontelme | 2012-08-30 11:04